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リーフレットPDF

  

設立趣意書

主催: 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会
共催: 大阪大学産業科学研究所

  

 セルロースナノファイバーとは木材由来のとても微細な繊維であり、地球上すべての植物に含まれる天然資源です。これまでセルロースナノファイバーに関する研究は、大学において製造方法や機械的特性など基礎的研究がなされ、産業界においてボールペンインクや紙おむつ、ランニングシューズなど様々な商品開発がなされてきました。そして2019年秋、産官学の連携研究成果としてセルロースナノファイバー複合材料で作った車:ナノセルロースビークル(NCV)が東京モーターショーで公開されました。

 セルロースナノファイバー材料研究は、木質材料科学やセルロース科学などと密接に関連した研究分野であり、日本が伝統的に先進的かつ基礎的研究をリードしてきました。そして、マテリアルサイエンス・ナノテクノロジー・ポリマーサイエンスなど幅広い研究分野の研究者を巻き込みつつ、研究開発が加速してきました。その結果、日本国内いたる場所で日常的に、セルロースナノファイバーに関する学会・セミナー・展示会が開催され、世界最先端の研究成果に触れる機会に恵まれています。一方で、関連業界の急速な拡大に伴い、研究開発を行う企業においてセルロースナノファイバーの基礎的知見を有する人材確保ならびに育成が急務となっています。企業独自の研究開発を推進するためには、最先端情報のみならず、根幹となる基盤技術ならびに知見を備えておく必要があります。そのためには、木質材料科学やセルロース科学といった基礎的知見を幹として幅広い分野の知見を有する人材こそが次世代技術開発におけるキーポイントとなります。

 そこで本講習会では、セルロースナノファイバーを中心とした木質材料科学ならびにセルロース科学に関する基礎的・学術的知見の普及と人材育成を目指します。具体的には、企業においてセルロースナノファイバー研究開発に携わって数年以内の方を対象とし、当該分野における大学研究者を講師として招き、セルロースナノファイバーの基礎知識習得に焦点を当てた講座を行います。本セミナーは、セルロースナノファイバーの基礎から最先端動向までを系統かつ理論的に理解し、世界最先端の研究者と同等に議論できる知識を有する人材を輩出することを最終目的とします。また、各企業から少人数の参加を原則とするため、本セミナーの参加を通じた異業種間でのネットワーク構築も意図しております。

2020年1月吉日 産研協会事務局